ドル円は109円台後半もみ合い、週末のG7受けてオフショア人民元軟調=東京為替概況
ドル円は109円台後半もみ合い=東京為替概況
週明け14日の東京市場。豪州、中国、香港が休場で取引参加者が少ないこともあり、比較的狭いレンジでのもみ合いが続いた。ドル円は先週末の海外市場で109円台後半まで上昇した流れが継続し、下値しっかり感が強い展開となったが、上値も限定的なものにとどまった。
前週末終値に近い109円60銭台で始まったドル円は、米10年債利回りが先週末の1.45%前後から1.46%台に上昇したことなどを背景にドル買いが強まり、109円83銭まで。もっとも先週金曜日海外市場の高値には届いておらず、上値も限定的なものに。午後は109円70銭台での推移が続いた。
今週は15日、16日と米連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されており、声明や参加メンバーによる経済見通し(SEP)、パウエルFRB議長の会見などによって上下ともに大きな動きが出る可能性があるだけに、それまでは積極的なポジション作成がやりにくい面も。
先週末の海外市場で一時1.21台を割り込んだユーロドルは、1.21台を回復して先週末の引けとなったことなどもあって、朝方1.2112前後まで上昇も、その後1.21割れを付けるなど上値も限定的で、1.2100を挟んでの振幅に。
週末のG7で中国への対抗姿勢がしっかりと示されたことを受けて、週明けの市場でオフショア人民元が軟調(中国は祝日で、オンショア人民元取引は休場)。先週末の8.3940前後から昼前に8.4090前後までドル高元安が進み、午後は同水準でのもみ合いとなった。対円ではドル円のしっかりした動きもあって朝方17円16銭前後を付けたが、その後17円12銭前後へ値を落としている。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。