「ドル安継続、FOMC議事録に注目」 外為トゥデイ 2021年5月19日号
目次
▼18日（火）の為替相場
（１）：日本GDP 3期ぶりマイナス成長へ
（２）：ゼロ付近の金利が続く可能性示唆
（３）：英失業率、1─3月は改善
（４）：ポンド円18年2月以来高値へ
（５）：ドル円4営業日ぶり109円台割り込む
18日（火）の為替相場
期間：18日（火）午前6時10分～19日（水）午前5時55分 ※チャートは30分足（日本時間表示） 出所：外為どっとコム
（１）：日本GDP 3期ぶりマイナス成長へ
日本1-3月期国内総生産（GDP）・一次速報は前期比年率-5.1％と予想（-4.5％）を超える落ち込みとなった。新型コロナウイルスの感染再拡大で個人消費が低迷した事が響き、3期ぶりのマイナス成長となった。
（２）：ゼロ付近の金利が続く可能性示唆
豪中銀（RBA）は5月理事会の議事録を公表。「豪経済は以前の予想よりも早く回復から拡大に移行」としながらも、（現状1.1％前後の）インフレ率が目標の2-3％に収まるまで利上げをしない方針を維持し、2024年までにそうした状況になる公算は小さいとの見通しを改めて表明。
また、「インフレ目標の達成には賃金上昇率が持続的に3％を超える事が必要になる公算が大きい」との見解を示した。
（３）：英失業率、1─3月は改善
英4月失業保険申請件数は1.51万件減（前回1.94万件減）、同失業率は7.2％（前回7.2％）であった。また、英1-3月期ILO失業率は4.8％と予想（4.9％）を下回り前回（4.9％）から低下した。
（４）：ポンド円18年2月以来高値へ
ユーロやポンドなど、欧州通貨に対するドル売りが活発化。ドル/円が109円台を割り込んで下落した一方、ユーロ/円などのクロス円はストレートドルの上昇が支えとなり底堅く推移した。
なお、ポンド/円はその後154.83円前後まで上伸して約3年3カ月ぶりの高値を付けた。
（５）：ドル円4営業日ぶり109円台割り込む
米4月住宅着工件数は年率換算156.9万件と市場予想（170.4万件）を下回り、同住宅建設許可件数も176.0万件と予想（177.0万件）に届かなかった。ドル/円はこれを受けて108.83円前後まで下落した。
18日（火）の株・債券・商品市場
外為注文情報
【情報提供：外為どっとコム】
- ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート（無料）では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
- ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。
本日の見通し
ドル/円の見通し：FOMC議事録に注目
昨日のドル/円は109円台を割り込んで下落。新たな手掛り材料を欠く中、全般的なドル売りの流れが続き、一時108.83円前後まで弱含んだ。
米連邦準備制度理事会（FRB）は足元のインフレ上昇を一時的と見ており、早い段階で金融政策の正常化に着手する事はないとの見方が市場に浸透しつつあるようだ。
そうした中、本日は米連邦公開市場委員会（FOMC）議事録が公表される。市場の期待通りにFRBのハト派スタンスが示されるか注目したい。
ドル/円の下値ポイントは、日足一目均衡表の基準線が通る108.63円前後と7日安値の108.33円前後。
上値は一目転換線の109.06円前後および109.50円がメドとなりそうだ。
注目の経済指標
注目のイベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。
マネーを育てよう！をテーマに、外為どっとコム総合研究所に所属する研究員が執筆するオリジナルレポートのほか豪華講師陣の貴重なFXレポート、個人投資家や著名投資家のインタビュー記事など、バラエティ豊かな情報を配信しています。為替トレンドに合わせた特集記事やFX初心者でも安心の学習コンテンツを用意しており、個人投資家の取引技能の向上に寄与すべく活動しています。
