ポンド、フォワードガイダンス躊躇で過度に敏感な反応も=NY為替
きょうのNY為替市場は朝方発表の米雇用統計が驚きの内容となったことでドル売りが強まっている。その流れの中でポンドドルは買いが強まり、一時1.40ドルちょうどまで上昇する場面もみられた。
英国ではワクチン接種の進展が進んでおり、英政府は成人の3分の2が1回以上のワクチンを接種したことを明らかにした。5月17日から海外への渡航を解禁する方針も示されており、12地域を安全リストに指定する意向。
前日は英中銀金融政策委員会(MPC)の結果が発表され、債券購入ペースを週34億ポンドに減速させることが発表された。概ね予想通りだったこともあり、市場の反応は限定的だったが、英中銀は出口戦略の開始ではないことを強調していた。また、英中銀およびベイリー総裁はフォワードガイダンを示さなかったが、それを示すことに躊躇していることで、指標に対して英国債が過度に敏感に反応する可能性があるとの指摘も出ている。特に強い内容の指標に対して敏感な反応が出る可能性があるという。英国債とともにポンドも敏感に反応する可能性もありそうだ。
GBP/USD 1.3990 GBP/JPY 152.05 EUR/GBP 0.8690
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。