ユーロが買われる、米雇用統計待ちのなかで=ロンドン為替概況
ユーロが買われる、米雇用統計待ちのなかで=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ユーロが買われている。米雇用統計の発表を控えた静かな相場展開のなかで、ECBのカザークス氏が、債券購入減速の6月決定は可能、と述べたことがユーロ買い反応を広げた。ユーロドルは1.2060近辺から1.2090近辺へと上昇。ユーロ円は131.60近辺から131.94レベルまで買われた。その後は、短期筋の調整売りが入っているが、発言報道前の水準からはユーロ高に振れている。その他主要通貨は静かな取引。ポンドドルは1.39ちょうど近辺から1.3930近辺へ、ポンド円は151.60台から一時152円台乗せと上昇も、ユーロ相場に連れ高の動き。4月英建設業PMIは61.6とほぼ前回から横ばいだった。ドル円は109.10-20レベルでの揉み合いが続いており、米雇用統計待ちで動意薄。菅首相が正式に緊急事態宣言の延長を表明したが、反応せず。
ドル円は109円台前半での取引。ロンドン朝方に109.20レベルまで買われたが、上値も重く、その後は109.10-20レベルでの揉み合いが続いている。米10年債利回りは1.57%台での揉み合い。米雇用統計の発表を控えて動意薄となっている。
ユーロドルは1.20台後半での取引。米雇用統計を控えたロンドン市場では唯一、動きをみせている。ECBのカザークス氏が、債券購入減速の6月決定は可能、と述べたことがユーロ買い反応を広げた。ユーロドルは1.2060近辺から1.2090近辺へと上昇。ユーロ円は131.60近辺から131.94レベルまで買われた。その後は米雇用統計発表を前に調整売りが入っているが、発言報道前よりはユーロ高水準を維持している。ロンドン朝方に発表された独鉱工業生産や独貿易収支はいずれも強い内容だったが、目立った反応はみられなかった。
ポンドドルは1.39台前半での取引。ロンドン朝方に一時1.39台を割り込んだが、すぐに買い戻された。ユーロドルの上昇とともに1.3929レベルまで高値を伸ばした。ポンド円は151.70近辺から一時152.04レベルまで上昇。しかし、152円台では売りに押されて151.80近辺へと上昇一服。4月の英建設業PMIは61.6と前回の61.7とほぼ横ばいの水準だった。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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