アジア株 上海株は0.7%安、中国インフレリスクを警戒 生産者物価指数が18年7月以来の高水準
アジア株 上海株は0.7%安、中国インフレリスクを警戒 生産者物価指数が18年7月以来の高水準
東京時間14:01現在
香港ハンセン指数 28809.64(-198.43 -0.68%)
中国上海総合指数 3456.74(-25.82 -0.74%)
台湾加権指数 16864.86(-61.58 -0.36%)
韓国総合株価指数 3139.09(-4.17 -0.13%)
豪ASX200指数 6987.50(-11.27 -0.16%)
インドSENSEX30種 49844.53(+98.32 +0.20%)
アジア株はインドを除いて下落、上海株に連れ安する格好。
上海株は0.74%安、中国のインフレ懸念が高まっている。また、米中関係悪化も懸念されているもよう。
きょう発表された中国3月の生産者物価指数は+4.4%と前回の+1.7%から大幅に上昇し、2018年7月以来の高水準を記録した。石油や銅など商品価格の上昇が影響したもよう。
米政権は8日、中国のスーパーコンピューター開発企業7社や研究団体に対し、米製品の輸出を禁止する制裁措置を発表した。先日には、米国務省のプライス報道官が北京五輪のボイコットを検討していると発言。直後に中国側が反発したことを受け、翌日になり、サキ米大統領補佐官がプライス氏のボイコット発言を否定、火消しに動いた。
韓国株は0.13%安。韓国政府は、今後1-2週間で新規感染者の数が倍になる可能性があり、感染拡大が続けば、ソーシャルディスタンス規制のレベルを引き上げる方針だと述べた。「第3波」を上回る可能性があると指摘しており、実質「第4波」が始まったことを示唆した。韓国では8日、1月5日以来の高水準となる新規感染者700人が確認された。本日は671人と前日比でやや減少したものの、依然として高水準となっている。春になり気温上昇と共に野外活動する人が増えたことや、職場や施設などでの小規模なクラスターの発生が相次いでいる。
インド株は上昇している。インドで9日、過去最多となる13万人超の新規感染者が確認されたが市場への影響は限定的。

執筆者 : MINKABU PRESS
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