ドル安・円安の地合いを維持、ドル円は高値もみ合い=東京為替概況
東京外為市場、日経平均株価や時間外取引の米国株先物の反発を背景に、前日までのリスク回避ムードが和らいでいる。東京終盤もドル安、円安の地合いを維持しており、クロス円は全般に本日の高値圏で推移している。
ドル円は5・10日(ゴトウビ)に伴うドル買い観測を背景に、序盤から強含みの展開。仲値公示後も月末・年度末に伴う本邦企業のドル買いで上昇し、前日高値を上回る108.99円付近まで強含んだ。ただ、午後になるとドル安と円安が同時進行する中で値動きがこう着しており、109円台回復には至っていない。
オセアニア市場で豪ドル/ドルは0.7579ドル近辺まで、豪ドル円は82.43円近辺まで弱含んだが、東京市場に入ると豪ドル安は一服。豪州の金融大手より、2021年下半期から豪州の住宅ローン金利上昇を予想するレポートが公表され、景気下振れ懸念で豪ドル売りが優勢となっていたが、マーケット全体がリスクオンに傾く中で、この影響は一時的となった。
NZドル円は76円台を一時回復。週初から弱含みの展開となっていたが、日足チャートにおける一目均衡表の雲の上限にサポートされた形になっている。また、NZ
ドル/ドルも下げ一服の様相で、月足チャートの雲の上限を下抜けたが、転換線にサポートされている。
日経平均株価は5営業日ぶりに反発。終値は前営業日比324.36円高の2万8729.88円となった。
午後3時9分現在では、ドル円は1ドル=108.98円前後、ユーロ円は1ユーロ=128.79円近辺、ユーロドルは1ユーロ=1.1817ドル前後で取引されている。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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