トランプ発言で反発も、ほぼ戻す=東京為替概況
トランプ発言で反発も、ほぼ戻す=東京為替概況
ドル円は昨日ロンドン朝に139円89銭までドル安が進行。その後は買戻しが優勢となり141円50銭前後で東京朝を迎えた。
前日の139円台までのドル安進行の材料ともなったトランプ大統領によるパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長に対する解任要求について、トランプ氏が、解任するつもりはないと発言したことで、一転して一気にドル高となり、ドル円は143円22銭まで急騰した。イーロンマスク氏が政府効率化省の活動を大幅に減らし、テスラにより時間を割く姿勢を示したことも、ドル高円安に寄与した。もっともロンドン市場朝からみて3円30銭強の大幅な動きには行き過ぎ感もあって少し下げると、その後は一転してドル売り円買いとなり141円台と、朝の水準に近いところまで下げる展開となっている。
トランプ氏の発言に対する信用の問題もあり、解任に向けた動きに対する警戒感が根強いほか、今日からのG20及びG7財務相・中央銀行総裁会議への警戒感などもあってドル円の上値が抑えられた。
ユーロドルは前日1.15台後半を付けた後、少し下げて1.1420台で東京朝を迎え、トランプ氏発言を受けて1.1308までの急落となった。その後少し戻して一時1.14台回復も、上値がやや重い。
ユーロ円は東京朝のドル円の上昇に162円46銭を付けたが、対ドルでのユーロ売りもあって上値から売りが出ると、161円台へ落とし、その後161円台後半でもみ合いとなっていたが、ロンドン勢が参加してきて、対ドルでユーロの戻りが鈍い中で、ドル円が重い展開に161円26銭まで下げている。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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