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投資家は選挙結果の不確実性に直面する可能性が指摘される=NY為替

為替 

 NY時間の終盤に入ってドル円は104.40円付近と本日安値圏での取引が続いている。前日は米国での感染第3波の来襲や、米追加経済対策が依然として難航する中でリスク回避の動きが強まった。為替市場はドル買いが強まり、ドル円は一時105円台を回復する場面も見せていた。きょうも米株は軟調な動きを見せており、リスク回避の雰囲気は続いている。しかし、為替市場ではドル買いが一服しており、ドル円も戻り売りに押されているようだ。

 前日に105円台を維持できなかったことも大きいであろう。105円台の上値が重いことが確認された格好となっており、短期筋の見切り売りも出ているのかもしれない。テクニカル的にも7月初旬からの下降トレンドは依然として損なわれておらず、下値警戒感は根強いとの声も少なくない。

 来週は米大統領選の投開票日が控えており、それに向けたポジション調整も観測されている。トランプ大統領、バイデン候補どちらが勝利しても、財政赤字が急増する可能性があり、それに加えFRBの低金利長期化を考えると、しばらくドルは買えないとの見方も多いようだ。目先は先週の安値104.35円付近が下値メドとして意識。

 その米大統領選だが、追加経済対策の欠如と景気軟化の可能性に加えて、投資家は選挙結果の不確実性に直面する可能性があるとの指摘が聞かれる。今回は郵送投票の数が比較的多く、来週火曜日の投票後、すべての投票がカウントされるまでに数日かかる可能性もあるほか、もし、トランプ大統領が僅差で負けた場合、大統領は最高裁に上訴する意向を垣間見せており、バー司法長官に最高裁判所まで持って行くよう命じるであろうとの会話も聞かれる。短期的な動きではあろうが、その場合、市場はネガティブな雰囲気に包まれそうだ。

USD/JPY 104.43 EUR/USD 1.1826

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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