サマーズ元米財務長官 為替相場を動かす手段としての介入は効果が薄い
サマーズ元米財務長官がブルームバーグのインタビューで、日本が最近、大規模な為替介入を実施したと考えられているが、為替相場を動かす手段としての介入は効果が薄いと述べた。資本市場の巨大さを考えれば、日本が実施したとされる規模でさえも介入は効果をもたらさないことは明らかと言えようと述べている。民間セクターの資本フローが大きさで圧倒しているからだと続けた。
現在、ハーバード大学の教授を務める同氏は「為替相場が通常の水準から大きくかい離すると、国家は介入する傾向がある。相場はその後、反対方向に動くことがあるとして、円相場が現行水準からさらに下がると確信を持って予想するのは避けたい。どちらの方向にも動き得るからだ」と述べた。
「円が上昇したとしても、それは介入効果というより、これまでの動きに対する『反動』による部分の方がずっと大きいだろう」とも付け加えた。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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