インドの感染者数は7月にも100万人の恐れ、死者数増加のリスクも
AFP=時事の報道によると、インドにおける新型コロナウイルスの感染者数は、7月にも100万人に達する恐れがあるとされている。インドにおける感染拡大のニュースはこれまでも連日のように報道されているが、歯止めがかかっていない。
インド政府が27日発表した統計によれば、インドで新型コロナウイルスへの感染が確認された人はこの週末に50万人を突破。死亡した人は1万5685人になった。インドで新型コロナウイルス流行がピークに達するにはまだ時間がかかるとの見通しが専門家らから示されており、7月末までに感染者が100万人を超える恐れがあるとしている。悲観的な見方では、感染のピークは11月中旬との指摘もある。現在、インドの感染者数は米国、ブラジル、ロシアに続いて世界で4番目に多い。
また、インド政府はニューデリーでの感染者数が7月末までに55万人にまで増加することで病床が大幅に不足し、死亡者数が増加すると試算している。
楽観的な見方をするシンクタンク、調査機関では、インド経済は新型コロナの感染拡大一服で4~6月で底を打ち、7月以降の回復というシナリオが示されていた。しかし、6月中に収束するどころか、7月以降も悪化が続く見方がコンセンサスになりつつあり、「V字回復」シナリオは遠のいたといえそうだ。
インドルピー円は6月になって、1.45円台の高値から1.39円台まで下落した後、足もとは1.41~1.42円の水準でもみ合いとなっている。この間のドル円がやや強含みで推移しているにもかかわらず、上値は重い。インド経済の見通しがさえない状況下、再び節目の1.40円を割り込む可能性もある。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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