大幅安、貯蔵施設の不足によるマイナス価格を警戒=NY原油概況
NY原油先物6月限(WTI)(終値)
1バレル=12.78(-4.16 -24.56%)
ニューヨーク原油の期近は大幅安。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比4.16~3.14ドル安。その他の限月は2.44~0.20ドル安。
供給過剰を背景に過剰な石油在庫が積み上がっており、備蓄施設が不足していることが相場を圧迫した。貯蔵しきれなくなった石油が市場に流入し、再びマイナス価格に陥ることが警戒されている。調査会社ケプラーによると、先週末の時点で世界の地上の備蓄施設は約85%がすでに利用されている。マイナス価格を警戒し、上場投資信託(ETF)の資金が期近を回避していることも圧迫要因。
時間外取引から6月限は下落。通常取引開始後は11.88ドルまで一段安となった。終盤にかけて13.97ドルまで戻す場面はあったが、上値は抑えられた。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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