【これからの見通し】週明けはリスク動向に落ち着き、ドル円107円めぐる攻防に
【これからの見通し】週明けはリスク動向に落ち着き、ドル円107円めぐる攻防に
週明けは日経平均が5日続伸で引けている。アジア株も総じて小高い。また、NY原油先物は57ドル台乗せ水準と先週からの高値水準で推移している。ただ、中国労働権利団体「労働観察」が報告書でアップルとフォックスコンがiPhone生産で中国労働法に違反している、と報じられたことでややリスク回避の反応がみられた。ドル円は、朝方に107.02レベルまで買われていたが、報道を受けて106.70台まで一時下落。しかし、下値も堅く売買が交錯している。ロンドン・NY市場でも107円台をめぐる攻防となりそうだ。
この後の海外市場では、イベント予定は少なめ。経済指標発表は、英国の商品貿易収支(7月)、鉱工業生産(7月)、製造業生産高(7月)が予定されている。金融当局者の講演関連では、ブリハ英中銀委員が予定されている。材料は英国関連が多くなっている。ただ、米国やユーロ圏などは材料難となっており、ECB理事会や米FOMC会合を控えて動きにくくなりそうだ。
ロンドン市場では、英経済指標などとともに、引き続き英EU離脱関連のニュースがポンド相場に影響を与えそうだ。週末の報道では、EU側が、英国の離脱期限の延長に否定的な当局者発言が報じらた。一方で、アイルランド首相は、離脱期限の延長を支持する用意があるとしていた。これまでのメイ前英政権の下での期限延長はいずれもEU側が働きかけた面が強く、EUとしては主導権はあくまでも自分の側にあるとでもいいたげだ。きょうのEU報道官のコメントはどうか。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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