ポンドの上値追いには慎重になるべきとの声も 合意なき離脱の可能性が無くなったわけではない=NY為替
きょうのNY為替市場はドル売りが優勢となっていることもあって、ポンドドルは1.33ドルちょうど付近まで上昇する場面も見られている。今週、英議会で「合意なき離脱」を否決したことや、「離脱期限延長のEUへの要請」も可決されたことで安心感が出ている。
ただ、一部からはポンドの上値追いには慎重になるべきとの指摘も聞かれる。市場が楽観的になっている分、ネガティブ・サプライズにも弱くなっているという。
メイ首相は来週、自身の離脱案を3度目の正直で再度議会に提示する。もし、可決された場合は6月30日までの延長を経て離脱というシナリオが高まるが、否決された場合は、EUが設定する条件での長期の離脱延期になる可能性もある。今度は議会が主導権を握りその場合、総選挙や2回目の国民投票の可能性も浮上。
そのような中で、EU側の対応次第では「合意なき離脱」の可能性が全く無くなったわけではない。最もその可能性は低いとは思われるが。
GBP/USD 1.3284 GBP/JPY 148.09 EUR/GBP 0.8523
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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