ドル円、レンジ上限の突破を試みる=NY為替
NY時間の終盤に入ってドル円は上げ幅を広げており、一時144.75円付近まで上昇する場面が見られた。ドル円は先週のFOMC以降、概ね143.00-144.50円の間で上下動しているが、現在はその上限突破を試みている。145円台を試すか注目されるところではあるが、7月中旬以降、下降トレンドが形成されている中で145円台にはなお慎重な雰囲気もうかがえる。ただ、短期的にはリバウンド相場の雰囲気も出ており、明日以降の動きが注目される。
ドル円は9月16日に140円を一旦割り込んだ後に買い戻しが続いているが、日銀が利上げに慎重姿勢も垣間見せていることもドル円の下値をサポートしているようだ。正常化の方向感は変わらないものの、急ぐ必要もなく、市場では年内の利上げはないとの見方で織り込んでいる。
一部からは次の利上げは早くても1月との見方も出ており、来年は市場予想を上回るスピードで利上げが行われる可能性も指摘されている。インフレが目標付近で安定するにつれて、正常化に向けて政策金利を現行の0.25%から1.00%まで引き上げると予想している。コンセンサス予想は0.75%。来年1月の会合で0.50%に、4月と7月にさらに0.25%ポイントずつ引き上げて1.00%にすると見ているようだ。
USD/JPY 144.70 EUR/JPY 161.17
GBP/JPY 192.82 AUD/JPY 98.82
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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