ダウ平均は反落 次の材料探しの中で上げ一服＝米国株序盤

NY株式25日（NY時間12:26）（日本時間01:26）
ダウ平均　　　41972.84（-235.38　-0.56%）
ナスダック　　　18101.62（+27.10　+0.15%）
CME日経平均先物　38095（大証終比：+435　+1.15%）

　きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は反落。最高値更新が続いていただけに本日は上げが一服している。先週のＦＯＭＣ後から米株式市場は堅調な展開を継続し、ダウ平均、Ｓ＆Ｐ５００は最高値を更新している。Ｓ＆Ｐ５００は今年に入って４１回も最高値を更新。例年９月は最悪の月と言われているが、いまのところ今年の９月は上げで終わりそうな雰囲気となっている。

　ＦＲＢは先週大幅利下げを実施したが、その積極的な行動が米経済にソフトランディングをもたらし、企業収益を支えると市場は期待している。ただ、投資家はそれを確信するためにその期待を裏付ける次のデータを待っている。そのため市場心理は依然不安定な状態にあるとの声も一部からは聞かれる。来月は７－９月期の決算シーズンに焦点が移る。米大手銀の指数によると、ここ数週間で利益見通しの下方修正が増加しているという。

　ＧＭ＜GM＞が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げた。さらに同アナリストは米自動車業界の見通しも従来の「魅力的」から「中立」に引き下げた。フォード＜F＞も連れ安となっている。

　住宅建設のＫＢホーム＜KBH＞が決算受け下落。前日引け後に６－８月期決算（第３四半期）を発表し、１株利益が予想を下回ったほか、新規受注件数が３０８５件と予想を下回ったことが嫌気されている。住宅部門粗利益率も予想を下回った。

　ビジネスアプリを手掛けるプログレス・ソフトウェア＜PRGS＞が決算を受け大幅高。１株利益、売上高とも予想を上回ったほか、通期の見通しを上方修正した。

　アパレルのスタイリング・プラットフォームを手掛けるスティッチ・フィックス＜SFIX＞が大幅安。前日引け後に５－７月期決算（第４四半期）を発表し、通期の売上高見通しが予想を下回ったことが嫌気されている。

　ＨＰエンタープライズ＜HPE＞が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の２０ドルから２４ドルに引き上げた。

　３Ｄプリンターのマークフォージド＜MKFG＞が急騰。イスラエルの同業ナノ・ディメンション＜NNDM＞が１株５ドルで買収することで合意した。前日終値よりも８３％高い水準。

ＫＢホーム＜KBH＞　82.93（-4.50　-5.15%）
プログレス＜PRGS＞　64.47（+7.32　+12.80%）
スティッチ・フィックス＜SFIX＞　2.38（-1.37　-36.53%）
ＧＭ＜GM＞　45.40（-2.67　-5.55%）
フォード＜F＞　10.42（-0.45　-4.14%）
ＨＰエンタープライズ＜HPE＞　19.84（+0.96　+5.08%）
マークフォージド＜MKFG＞　4.54（+1.81　+66.30%）
ナノ・ディメンション＜NNDM＞　2.37（+0.16　+7.01%）

アップル＜AAPL＞　225.89（-1.48　-0.65%）
マイクロソフト＜MSFT＞　431.73（+2.56　+0.60%）
アマゾン＜AMZN＞　192.50（-1.46　-0.75%）
アルファベットC＜GOOG＞　163.21（-0.43　-0.26%）
テスラ＜TSLA＞　255.63（+1.36　+0.53%）
メタ＜META＞　569.79（+6.46　+1.15%）
ＡＭＤ＜AMD＞　161.80（+3.48　+2.20%）
エヌビディア＜NVDA＞　123.74（+2.87　+2.37%）
イーライリリー＜LLY＞　926.04（+1.61　+0.17%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美