東京株式（前引け）＝米ハイテク株高追い風も上値重い展開に

　１日前引けの日経平均株価は前営業日比２３円７５銭高の２万７９７円２４銭と小幅続伸。前場の東証１部の売買高概算は７億２１３１万株、売買代金概算は１兆２８１３億７０００万円。値上がり銘柄数は９０６、対して値下がり銘柄数は１１３８、変わらずは７９銘柄だった。

　きょう前場の東京市場は、前日の米国株市場でハイテク株比率の高いナスダック総合指数が大幅に続伸したことなどを受け朝方は大きく買いが先行した。ただ、外国為替市場では１ドル＝１０８円台後半で推移するなど、米金利低下を背景としたドル安・円高の動きを警戒、前場後半に値を消し、一時前日終値を下回る場面もあった。下値では買いも厚く前引けはプラス圏を維持したが、値下がり銘柄数が値上がりを上回り、ＴＯＰＩＸはマイナスだった。なお、売買代金は１兆３０００億円弱と増勢。

　個別では、村田製作所＜6981＞は商いを大きく膨らませ大幅高となったほか、ファナック＜6954＞も堅調、アンリツ＜6754＞は前日に続く急伸。キーエンス＜6861＞も高い。アイビーシー＜3920＞が一時ストップ高に買われ、保土谷化学工業＜4112＞も一時ストップ高寸前まで買われる場面があった。ＬＩＮＥ＜3938＞も物色人気。半面、任天堂＜7974＞が急落、ＺＯＺＯ＜3092＞も大幅安。東京エレクトロン＜8035＞、コマツ＜6301＞が軟調。メガチップス＜6875＞がストップ安に売り込まれ、アカツキ＜3932＞も値幅制限いっぱいまで値を下げる場面があった。味の素＜2802＞、日立金属＜5486＞なども大きく下落した。

出所：minkabuPRESS 株式情報