【本日の見通し】基調はドル高円安も、上値追いに少し慎重か
【本日の見通し】基調はドル高円安も、上値追いに少し慎重か
昨日の市場でドル円は158円台後半まで上昇した。ロンドン市場朝に、これまで上値を抑えていた158.00円を超えると一時158.30円前後まで買われた後、158円割れまで押し戻される場面もあったが、NY市場でドル買い・円売りの勢いが加速した。午前0時発表の9月米雇用動態調査(JOLTS)の求人件数が予想を大きく上回り、前回値も上方修正されたことで、週末の米雇用統計への期待とともに米国の12月利上げ観測が強まった。日銀が12月に利上げを行った場合でも日米金利差は維持され、見送れば金利差拡大につながることから、金利差に着目した取引の拡大を見込む動きが広がっている。
引き続きドル買い・円売りが入りやすい地合いにあるものの、159円台での上値追いには慎重姿勢も見られる。160円の大台に近づくにつれて介入警戒感が強まるだけに、上値余地は限定的との見方も根強い。
昨日投票が行われた米中間選挙は、日本時間本日午前8時から順次開票が始まる。下院に関しては世論調査で民主党が大きくリードしており、過半数確保の可能性が高いほか、上院でも世論調査通りであれば53対47で民主党が多数派を握る見通しとなっている。ただし、上院は接戦州が複数あり共和党が勝利する余地も残されているため、共和党が上院を押さえた場合は、波乱要因として相場が動く可能性がある。事前予想通りの結果となれば選挙結果への市場の反応は一時的にとどまり、中間選挙通過後に再開が警戒されている対イラン攻撃の実施など、地政学リスクへと関心が移る可能性がある。
ドル円は158円台後半を中心に底堅い推移が期待される。159円超えのドル買いには慎重になりやすいものの、下値では押し目買いが入る展開が見込まれる。
ユーロ円は昨日176.50円台から177.60円台まで大きく上昇し、高値圏で朝を迎えている。ドル高のなかユーロドルがやや上値の重い展開となった一方、値幅は限られ、ドル円主導の円売り圧力が勝った。先週末に報じられたIMM通貨先物ポジションで円の買い越しが10万枚を超えるなど、円買いポジションが高水準にあることもあり、ドル円・クロス円ともに調整局面では買い戻しや押し目買いが入りやすい地合いが続くとみられる。
ユーロ円は177円台を中心に178円台トライが視野に入る。ポンド円は昨日の市場で211.50円台から213円台まで一時上昇しており、212円台前半では買いが入る展開が見込まれる。
ユーロドルは1.12ドル台での上値の重さが意識される一方、下値攻めにも慎重。ドル高の流れを受けて戻りは鈍いものの、方向感に欠ける推移に留まりそうだ。ポンドドルは1.34ドル台前半中心の推移。明日の英中銀金融政策会合(MPC)での利上げが見込まれているほか、総裁会見や四半期金融政策報告書の内容次第では追加利上げ期待が強まる可能性もあり、下値の堅い動きが予想される。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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