トランプ大統領、ミラー氏を首席補佐官に指名 ワイルズ氏と交代
トランプ大統領は、長年の側近であるスティーブン・ミラー氏を新たな大統領首席補佐官に起用し、現職のスージー・ワイルズ氏を自身の政治活動部門に異動させると発表した。
トランプ大統領によると、人事は11月9日付で発効する。今回の人事は、米中間選挙で共和党が大敗し、野党・民主党が上下両院の支配権を獲得したことを受けたものだ。
女性として初めてホワイトハウスの大統領首席補佐官を務めたワイルズ氏の退任により、トランプ大統領は信頼する側近を失うことになる。ワイルズ氏は表舞台に立つことを避けながらも、ホワイトハウのウエストウィングの運営に大きな影響力を行使してきた。
また、今回の退任は、トランプ政権の中枢に大きな衝撃を与える人事となる。トランプ大統領は、政権や一族の事業活動に対する監視を強化すると表明している民主党主導の議会と対峙しながら、任期末までの影響力が低下する「レームダック」期間に入ることになる。
トランプ大統領はSNSへの投稿で人事を発表し、ワイルズ氏について「素晴らしい仕事をしてくれた」と称賛した。
現在、ホワイトハウスの大統領次席補佐官兼国土安全保障担当顧問を務めるミラー氏は、トランプ大統領に最も近く、強い影響力を持つ側近の1人。ミラー氏は、不法移民を対象とした大規模な強制送還作戦や、合法的な移民受け入れ経路の制限など、トランプ政権の強硬な移民政策の立案者として知られる。
第1次トランプ政権では上級政策顧問を務め、2017年の大統領就任演説を含む演説原稿の作成を担当した。この就任演説でトランプ大統領は、米国の現状を深刻なものとして描き、自らが「アメリカの惨状」と呼ぶ状況を覆すと誓った。
ミラー氏は、第1次政権で特に論争を呼んだ政策の立案にも深く関与。これには、特定の国からの入国を禁止する措置や、米国とメキシコの国境で移民の子どもを親から引き離す政策などが含まれる。
2020年の大統領選でトランプ大統領が敗北した後も、ミラー氏は同氏の側近グループに留まった。また、企業の多様性・公平性・包摂性(DEI)推進策に異議を唱える訴訟などを展開する団体「アメリカ・ファースト・リーガル」を設立した。
執筆者 : MINKABU PRESS
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