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ダウ平均は続落 中東情勢が再び緊迫化 原油急伸=米国株概況

株式 

NY株式31日(NY時間16:20)(日本時間05:20)
ダウ平均   53185.90(-374.09 -0.70%)
S&P500    7686.14(-25.62 -0.33%)
ナスダック   26370.89(-31.53 -0.12%)
CME日経平均先物 65840(大証終比:-610 -0.93%)

 きょうのNY株式市場、ダウ平均は続落したほか、ナスダックも軟調な推移となった。米国とイランが約1カ月ぶりに戦闘状態となり、中東情勢の緊張が再び高まったことが投資家心理の重しとなった。

 米中央軍は、イランのララク島にあるロケット発射装置2基を攻撃したと明らかにした。米国がイラン側への攻撃を公に認めたのは7月下旬以来。イラン国営メディアによると、イラン側は報復としてヨルダンにある米軍基地を攻撃したと伝えている。

 これを受けて原油価格は急伸。中東情勢の緊迫化が続けば、エネルギー価格を通じてインフレ圧力が再び強まるとの警戒も意識されそうだ。

 もっとも、中東での戦闘が約半年に渡って続くなか、市場では地政学リスクへの耐性も強まっている。原油高への警戒は残るものの、これまでのように中東情勢の悪化だけで株式市場全体が大きくリスクオフに傾く動きは限定的とも見られている。

 本日は8月末の取引となるが、米株式市場は月間では堅調に推移した。ダウ平均は月初来1.3%高と5カ月連続の上昇。S&P500も約2.6%高、ナスダックは約3.9%高となった。特にAI関連株が相場をけん引。エヌビディア<NVDA>、マイクロソフト<MSFT>、マイクロン<MU>が牽引。

 一方、債券市場ではインフレ懸念を背景に長期金利が高止まりしている。米財務省は国債相場の下落を抑えるため買い戻しを拡大する方針を示したものの、長期ゾーンの利回りはなお高水準にある。ウォーシュ議長も28日のジャクソンホール講演でインフレへの警戒を示し、「今夏のインフレ指標は予想より良好だったものの、基調的なトレンドが有意に改善したとは判断できない」と述べていた。

 アナリストは「ウォーシュ議長が政策の事前示唆を好まないことから、発言が9月利上げを直接示唆したものではないとしながらも、タカ派的な内容を踏まえれば9月利上げの可能性が五分五分を上回った」と指摘。12月にも追加利上げを行う可能性に言及している。

 今週は5日に8月の米雇用統計が発表されるほか、製造業とサービス業のISM指数も予定されている。中東情勢と原油価格、米金利の動向をにらみながら、週末の雇用統計でFRBの追加利上げ観測がどう変化するかが焦点となる。

 カルフォルニア州を中心に電力など公益サービスを手掛けるPG&E<PCG>が大幅安。カリフォルニア州議会が、上場電力会社の山火事に伴う賠償責任を軽減しない形で山火事対応制度を見直す法案を提出したことが嫌気された。

 ピンタレスト<PINS>が下落。ドネリーCFOが10月30日付で退任する人事を発表した。アナリストからは今回のCFO退任について「予想外」との声が上がっており、経営体制を巡る不透明感が株価の重しとなっている。

 バイオ医薬品のアセンディス・ファーマ<ASND>が上昇。バイオマリン・ファーマ<BMRN>がアセンディスの軟骨無形成症治療薬「ユビウェル」を特許侵害で訴えていた件で、解決への拘束力のある条件で合意したことが好感されている。

 保険ブローカーのエーオン<AON>が下落。同業のUSIインシュアランスを投資会社KKR<KKR>から約170億ドルで取得することで合意に近づいていると報じられた。

 資源のSLB<SLB>が上昇。データセンター向け冷却システムを手掛けるケルビオンを41億ドルで買収すると発表したことが好感された模様。市場では事業多角化への期待が広がった。

 遠隔医療のテラドック・ヘルス<TDOC>が下落。新CFO)にグラッシャー氏を即日付で任命したと発表した。

 アマゾン<AMZN>に売りが強まった。米連邦取引委員会(FTC)が、アマゾンが自社通販サイト上の広告価格を不当に操作し、7年間で数百億ドルの不当収益を得たとして、シアトル連邦地裁に提訴する方針を固めた。

 航空宇宙・防衛大手のハウメット<HWM>が下落。マスク氏率いるスペースX<SPCX>が、ガスタービン用ブレードなどの鋳造を内製化する計画の報道を認めたことが嫌気された。

PG&E<PCG> 13.27(-3.33 -20.06%)
ピンタレスト<PINS> 21.71(-1.48 -6.38%)
アセンディス<ASND> 263.04(+15.13 +6.10%)
バイオマリン<BMRN> 65.23(+0.57 +0.87%)
エーオン<AON> 321.52(-33.88 -9.53%)
SLB<SLB> 60.10(+2.77 +4.83%)
テラドック・ヘルス<TDOC> 6.34(-0.16 -2.46%)
テイクツー<TTWO> 219.70(-15.69 -6.67%)
ハウメット<HWM> 244.95(-19.90 -7.51%)

アップル<AAPL> 316.85(-2.85 -0.89%)
マイクロソフト<MSFT> 507.29(-6.24 -1.22%)
アマゾン<AMZN> 259.77(-6.66 -2.50%)
アルファベットC<GOOG> 335.41(-7.47 -2.18%)
アルファベットA<GOOGL> 339.35(-7.24 -2.09%)
テスラ<TSLA> 367.95(+19.20 +5.51%)
スペ-スX<SPCX> 143.69(+2.19 +1.55%)
メタ<META> 572.34(-5.68 -0.98%)
エヌビディア<NVDA> 220.78(+3.23 +1.48%)
AMD<AMD> 470.72(+5.14 +1.10%)
イーライリリー<LLY> 1156.73(-17.88 -1.52%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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