ドル円、再び一時160円うかがう展開 終了間際にトランプ大統領が期限の延長発表=NY為替概況
ドル円、再び一時160円うかがう展開 終了間際にトランプ大統領が期限の延長発表=NY為替概況
きょうのNY為替市場、前半はドル高が優勢となり、ドル円は再び160円台をうかがう展開が見られた。米国防総省がイランに対する最終打撃に向けた軍事オプションを検討しているとの報道を受け警戒感を強めている。トランプ大統領からの脅しも続き、自身のSNSでイランに対し「手遅れになる前」に早急に真剣な対応を取るよう促していた。
一方、イランが米国の提案に対して正式に返答を送ったとの報道が流れ、ドル高の動きが一服する場面も見られていた。
ただ、火曜日に引き続き終了間際にドルが急速に下落。トランプ大統領がイランのエネルギー施設への攻撃までの期限を米東部時間4月6日午後8時に延長すると伝わった。ドル円も160円手前から一気に159.40円近辺まで急落していた。
基本的にはホルムズ海峡の状況打開への道筋が見えず、不透明な状況は続いている。そのような中でドル高の流れに変化はない。少なくともあと10日程度はこの状況が続きそうだ。
ユーロドルも終了間際に急速に買い戻される場面があったものの、1.15ドル台前半に下落。ユーロ円は183円台に一時下落していたが、184円台に戻す展開。本日はドル円には追随していなかった。
欧州の信用環境見通しが悪化している。S&Pグローバルは、中東紛争と信用リスクの高まりを受けて、今後12カ月間で欧州の信用環境が弱まると予想していると指摘した。中東での戦争が長期化し、貿易紛争が激化すれば、欧州の信用環境は悪化する見通しだという。
また、欧州高利回り債のデフォルト率が悪化しており、年末までに4.5%に上昇する可能性があるとも述べた。中東紛争、貿易紛争、AIによる混乱、政治的不確実性が欧州クレジット市場にリスクをもたらしているという。
ポンドドルは上値の重い展開が続いているものの、下押す動きまでは見られず、1.33ドル台で上下動。200日線と100日線に上値を抑えられている状況に変化はなく、下向きの流れは続いている。一方、ポンド円は212円台に下落後、213円台に戻す展開。
エコノミストは、英インフレは今後数カ月で加速する見通しだが、英中銀が金利を引き上げるハードルは依然として高いと指摘している。2月のインフレは3.0%で、1月から変わらなかった。同エコノミストは、労働市場と経済全体の弱さがインフレの持続性を制限するはずだと述べている。
中東紛争が今後数週間で終結すれば、英中銀は下半期まで金利を据え置き、11月に緩和サイクルを再開できる可能性があるという。しかし、エネルギー供給の混乱が続けば、第3四半期以降にインフレが急上昇するリスクは残っているとも指摘している。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。