ドル買い一服、イランが米国の停戦提案受け取るとの報道で=ロンドン為替概況
ドル買い一服、イランが米国の停戦提案受け取るとの報道で=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル買いが一服している。中東情勢を巡る報道に一喜一憂する展開。ロンドン朝方にかけては、イランのイスラム革命防衛隊(IRGC)による強硬姿勢が地政学リスクを意識させた。有事のドル買いからドル円は一時159.20付近まで上値を伸ばした。しかしAP通信が「イランが米国から15項目の停戦提案を受け取った」と報じると、緊張緩和への期待から一転してドル売りの巻き戻しが加速した。ドル円は159円台割れから158円台後半へと反落した。停戦期待を背景とした欧州株の上昇や米長期金利の低下もドル売りを促した。足元では158円台後半で下げ渋りと、全般的に方向感に欠ける動き。ユーロドルは1.15台後半まで軟化したあと、AP通信報道を受けて一時1.16台を回復した。ポンドドルも1.33台後半から1.34台を一時回復した。ロンドン朝方に発表された2月英CPIはサービス部門が予想を上回り、ロンドン序盤に発表された3月独Ifo景況感指数は前回から大幅に低下した。ラガルドECB総裁は「ショックの規模や持続性、そしてその波及について十分な情報を得るまでは行動を起こさない」としながらも「躊躇によって行動不能に陥ることもない」と慎重な行動姿勢を示した。いずれに対しても市場の反応は限定的で、停戦交渉の行方が相場の主導権を握る状況が続いている。
ドル円は158円台後半での取引。東京午前の158.58付近を安値に、その後は前日終値を上回る水準で推移している。ロンドン朝方には159.20付近まで高値を伸ばした。しかし、AP通信が「イランが米国から15項目の停戦提案を受け取った」と報じると緊張緩和期待からドルが反落。158.70付近まで一時下押しされた。足元では下げも一巡して159円手前へと再び買われている。欧州株や米株先物・時間外取引は堅調。米債利回りは低下(債券買い)とリスク動向は落ち着いている。
ユーロドルは1.16付近での取引。東京午前に1.1630付近まで買われたあとは、上値を抑えられている。ロンドン朝方には1.1587付近に安値を更新した。その後、AP通信の報道を受けて1.1610台まで反発する場面があった。足元では1.16を挟んだ水準に落ち着いている。ユーロ円は前日比プラス圏での推移。東京早朝の184.05付近を安値に、その後は前日終値184.21レベルを上回っている。ロンドン序盤には184.60付近に高値を伸ばした。足元では184円台前半で揉み合っている。対ポンドでは売買交錯で方向感に欠けている。この日発表された3月独Ifo景況感指数は86.4と前回の88.4(改定前88.6)から悪化したが、市場予想86.3をわずかに上回った。中東有事を受けた景況感悪化は織り込み済みとなっていた。
ポンドドルは1.34付近での取引。東京午前の1.3436付近を高値に売られ、ロンドン朝方には1.3370付近まで安値を広げた。その後は1.3420台まで一時反発も買いは続かず揉み合いに。ポンド円は東京早朝の212.58付近を安値に、ロンドン序盤の213.21付近を高値とするレンジで振幅を繰り返している。ユーロポンドは0.8651から0.8668までのレンジで上下動。前日NY終値から離れずとなっている。ロンドン朝方の2月CPIではサービス部門CPIが根強いインフレ圧力を示したが、3月の有事発生以前のデータとして市場は反応薄だった。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。





