利下げサイクル、ECB理事の間で恐らく終了との認識が広がる=NY為替
ユーロドルは1.17ドル台前半での推移となっている。この日発表の米消費者物価指数(CPI)が予想外に鈍化したことで、ドル安の反応が見られ、ユーロドルは1.1760ドル近辺まで上昇した。ただ、上値にも慎重になっているようで、買い一巡後は伸び悩む展開。
この日はECB理事会の結果が公表され、予想通りに政策金利を据え置いた。ラガルド総裁は会見で「金利に関する全ての選択肢を残すことで一致」と述べていたが、ECB理事の間では、最新の成長とインフレ見通しを踏まえると、利下げサイクルは恐らく終了との認識が広がっているとの報道が伝わっている。
新たなショックが起きない限り、中銀預金金利は2.00%の水準で維持できる一方、利上げについての議論は時期尚早と認識しているとも伝えていた。エコノミストは、今後2年間は据え置きが続くとの予想しており、市場も当面は上下いずれの方向にも動く可能性は低いとの見方を織り込んでいる。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。