ドル円、155円台前半での推移=NY為替
NY時間の終盤に入ってドル円は155円台前半での推移となっている。本日は円高が優勢となったほか、ドル安も加わり、ドル円は一時154円台に下落する場面も見られた。ただ、先週同様に155円を下回ると押し目買いも入るようで、155円の水準はかろうじて維持されている。
ストラテジストは「米経済の減速は対円でドル安が進む上で引き続き重要で、その点では明日発表の米雇用統計が、労働市場のよりタイムリーな情報を与えてくれるだろう」と述べている。一部ではFRBの来年の追加利下げを裏付ける弱い内容が示されるのではとの見方も出ているようだ。
本日は円高が優勢となったが、日銀が本日公表した四半期ごとの日銀短観で、日本の大企業の景況感が4年ぶりの高水準に改善したことが示され、日銀が今週利上げに踏み切るとの見方を正当化している。
オプション市場ではドル円に対する強気な見方が維持されている一方、その度合いはやや抑えられている。米雇用統計で労働市場の減速が確認されれば、来年に向けた追加利下げ観測を後押しするとの見方が広がっているため。
ただ、日銀が利上げを実施したとしても、日本の金利水準は米国を大きく下回ると見込まれているため、円安期待は根強い。
USD/JPY 155.26 EUR/JPY 182.41
GBP/JPY 207.60 AUD/JPY 103.06
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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