ユーロドル、1.15ドル台前半で上下動 ドイツの景気低迷からの脱却は容易ではない=NY為替
きょうのユーロドルは方向感のない展開となっており、1.15ドル台前半での上下動に終始している。先週の下げは一服しており、1.15ドル台はかろうじて維持しているものの、本日1.1565ドル付近に来ている21日線の下での推移が続いており上値は重い。一方、ユーロ円は181円台に買い戻されていたものの、再び180円台に伸び悩む展開。
本日は11月調査のドイツのIfo景況感指数が発表されていた。ドイツ政府は歳出を増やしているものの、景気低迷からの脱却が容易ではないことが改めて示されている。11月の期待指数は90.6と、前月の91.6から低下した。
Ifoの所長は「企業は現状をやや前向きに捉えているが、近い将来に景気が回復するとの期待はほとんど持っていない」と指摘。一方、製造業は大きな打撃を受けているとも付け加えた。ドイツ連銀や大半のシンクタンクは第4四半期のドイツ経済のプラス成長を見込んでいるが、最近になって予測を引き下げたところもある。メルツ首相の経済顧問は今月、来年の成長予測を1%未満へと引き下げた。
EUR/USD 1.1524 EUR/JPY 180.74 EUR/GBP 0.8792
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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