ユーロドル、新たな上昇トレンド形成の兆しも=NY為替
きょうの為替市場はNY時間に入ってドル安の動きが見られ、ユーロドルは1.16ドル台回復を試す展開が見られている。本日の21日線が1.1595ドル付近に来ており、その水準で待機している状況。明日以降、21日線を突破し、1.16ドル台を試す展開になるか注目される。一方、ユーロ円は一時179円台半ばまで上昇し、ユーロ発足以来の高値を更新。円キャリー取引が続く中、ユーロ円は上値追いを続けている。
テクニカル勢からは、ユーロドルが新たな上昇トレンドを形成しつつある兆しを見せているとの指摘が出ている。最近の取引パターンから前向きなシグナルが確認されており、中長期的には金融政策の方向性の違いがユーロに追い風となる可能性があるという。
ここ数日の傾向として、ユーロはロンドンおよび東京時間では軟調だが、NY時間に入ると強いパフォーマンスを見せている。ただし、ユーロドルが上昇基調を固めるためには、NY時間の強さだけでは不十分で、その後押しは金融政策面からもたらされる必要があるという。FRBは利下げ継続の可能性に対して、ECBは利下げサイクルを終了。市場はまだECBの次の一手が“利上げ”になる可能性を十分に織り込んでいないとの指摘も出ている。
EUR/USD 1.1589 EUR/JPY 179.28 EUR/GBP 0.8820
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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