ポンド、予算案発表前で神経質な中、政治的な不透明感も圧迫=NY為替
きょうのポンドドルはNY時間に入って下げ渋る動きが出ているものの、一時1.30ドル台まで下落し、上値の重い展開となっている。前日の英雇用統計が労働市場の冷え込みを示唆したことで、市場は12月の英中銀の利下げ期待を高めている。
また、今月下旬に予定される秋季予算案の発表を前に市場が神経質になっている中、政治的な不透明感もポンドの上値を重くしているようだ。スターマー首相をストリーティング保健相が追い落とそうとしているとの噂が流れ、保健相はその噂を否定した上で、「首相官邸側の側近が自滅的なキャンペーンを仕掛けている」と非難した。首相も自身の進退をめぐる疑惑浮上を受け、結束を呼びかける声明を出している。
だが、労働党内のクーデターを巡る臆測は、リーブス財務相が予算案を発表するまで消えることはなさそうだとの指摘も聞かれる。
GBP/USD 1.3129 GBP/JPY 203.17 EUR/GBP 0.8830
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。