ドル円、152円付近での推移 ひとまず一服感も=NY為替序盤
きょうの為替市場、緩やかなドル買いが見られる中、ドル円は152円付近での推移となっている。高市トレードで一時153円台まで急上昇する場面も見られたものの、実際に高市氏が首相に就任し、ひとまず一服感も出ているようだ。
日銀の利上げについての見方が様々出ているが、今月の決定会合では見送られる公算が大きいと見られているものの、12月はまだ可能性があるとの見解で一致しつつある。
エコノミストは、「円高派(ドル円下落)は高市首相の下で財政健全化が緩む可能性に神経質になっているかもしれないが、金融政策面で見れば、日銀は依然として利上げが可能で、年内の決定会合で議題に上る可能性は十分にある。それを踏まえると、円先高観を完全に放棄する時期ではない」と述べている。
また、「円安派(ドル円上昇)は151円台で勢いを保っており、155円の水準を視野に入れている。ただ、FRBと日銀の政策スタンスを左右する景気循環の違いを考慮すると、年末までにドル円が150円を下回るレンジに戻るという見方は、なお妥当と言える」とも付け加えた。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は152円に観測されている。
22日(水)
151.00(9.4億ドル)
152.00(12.6億ドル)
24日(金)
150.00(19.7億ドル)
151.20(9.0億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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