ユーロ円、172円台半ば ECBの12月利下げは排除できないとの声も=NY為替
NY時間の終盤に入ってユーロ円は172円台半ばでの推移となっている。この日の米生産者物価指数(PPI)は前月比で予想外の低下となり、FRBの利下げ期待を正当化する内容となった。しかし、ドル円の下げは一時的で、直ぐに買い戻しを強めたことから、ユーロ円も172.90円付近に上昇したものの、その後は伸び悩んでいる。本日の21日線が172.25円付近に来ており、目先の下値サポート水準として意識される。
ユーロに関しては明日のECB理事会が最注目となるが、今回は据え置きが確実視されている。一部からはラガルド総裁が利下げサイクル終了を宣言するのではとの期待も出ているが、アナリストからは12月利下げの可能性を排除すべきではないとの見解も出ている。
前提条件としては、労働市場の軟化が予想以上に深刻化し、エネルギー価格下落やユーロの一段高を背景にインフレが目標を大きく下回る場合は追加利下げはあり得るという。
同アナリストは12月で最後の利下げに踏み切る確率を60%と見ており、その場合の最終的な中銀預金金利は1.75%になると予想している。
EUR/JPY 172.49 USD/JPY 147.30 EUR/USD 1.1710
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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