FRBの独立性リスクと米財政悪化、ドルの構造的逆風に=NY為替
NY時間の昼に入って、ドル高の動きが一服しており、ドル円は147.70円付近に伸び悩んでいる。本日は一時148円台を回復する場面も見られていた。
ストラテジストは、FRBの独立性への脅威と米財政赤字悪化がドルに対する構造的なストレス要因となっていると指摘している。トランプ大統領がクックFRB理事の即時解任の意向を示したことでFRBの独立性に新たな懸念が生じているとし、通貨価値の維持には独立性が不可欠だと強調した。中央銀行は経済の不均衡に対処するため、痛みを伴う決定を下す必要があるとも述べている。
また、ドルは米財政の持続可能性への懸念からも逆風を受けている。トランプ大統領の税制・歳出法は、現行計画よりも費用が膨らむ可能性があり、本来は一時的とされる減税措置も、過去の例から有効期限が近づくと撤回が難しいと指摘した。
USD/JPY 147.69 EUR/USD 1.1618 GBP/USD 1.3480
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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