FRB独立性に打撃、米国債利回りとドル下落=NY為替
きょうの為替市場はドル安が優勢となっており、ドル円も147円台前半に値を落としている。トランプ大統領がクックFRB理事の解任を通告したことで、FRBの独立性に懸念が生じており、それもドルを圧迫している。米10年債利回りも再び下げに転じる中、ドル円も上値の重い展開が続いているようだ。9月利下げ観測もやや強まっている。
クックFRB理事の弁護士は解任通知に抗議し、訴訟を提起すると伝わった。「紹介状だけを根拠に彼女を解任しようとする試みには、事実的にも法的にも根拠がない」と指摘。「この違法行為に対して、われわれは訴訟を起こす予定だ」と記した。
エコノミストらは、金融政策への政治介入が進めば、投資家は米国の信頼感が低下し、米国債購入に対しより高いリスクプレミアムを要求することになると警告している。
USD/JPY 147.29 EUR/JPY 171.60
GBP/JPY 198.51 AUD/JPY 95.69
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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