ポンド、スタグフレーション懸念が上値を抑える=NY為替
きょうの為替市場は全体的に静かな展開の中、ポンドドルは1.34ドル台半ばでの振幅が続いている。前日の英中銀の金融政策委員会(MPC)を受けて、追加利下げへの期待が大きく後退し、ポンドは買い戻しが優勢。ポンドドルは21日線も復活し、来週以降の動きが注目される。
前日の英MPCでポンドは買いの反応が出ているが、アナリストからは英国の成長鈍化とインフレの高止まり、いわゆるスタグフレーションが見込まれることから、ポンドの持続的な上昇余地は限定的だとの指摘が出ている。
英中銀は予想通りに利下げを実施したが、9名中4名の委員が据え置きに投票し、英中銀は慎重姿勢を繰り返した。アナリストは「インフレの高止まりで、英中銀が楽観的になる理由は見当たらない。スタグフレーション的な傾向は投資家心理にとってプラスとは言えない」と述べている。
GBP/USD 1.3446 GBP/JPY 198.64 EUR/GBP 0.8670
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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