豪中銀 議事要旨 4回の会合の間に3度目の政策金利引き下げは、慎重かつ段階的に金融政策を緩和するという戦略と整合的ではない
インフレ率が目標レンジに戻り、一時的な生活費抑制策に伴う変動が収まれば中間値付近にとどまると予想
月次消費者物価指数(CPI)指標データは変動が大きく、CPIの全項目を網羅しているわけではないが、概ねこの予想と一致
労働市場は引き続き逼迫
世界経済の見通しは非常に不確実であることで一致
5月の 金融政策声明で検討されたような最も深刻な下振れシナリオに沿って世界経済が推移する確率は、前回会合以降低下
金融政策のスタンスは依然として緩やかに引き締め的であることで一致
2月と5月に政策金利の目標を引き下げ、その後の政策金利の先行きに対する市場の期待が低下したことを踏まえると、金融環境は過去数ヶ月に比べて緩和
今回の会合でキャッシュレートの目標を据え置くか、それとも25ベーシスポイント引き下げるかを検討した。
年末時点で基調的なインフレ率がさらに低下し、時間の経過とともに追加的な金利引き下げが必要となるとの見通しで一致
不確実性の高まりを背景に、追加緩和の適切な時期と規模について焦点
据え置く根拠
もう少し情報を待つことが有益であること
生産性の伸びが歴史的に見て低水準にとどまっているとすれば、最近のGDP成長率の低迷は供給力の伸び率を大きく下回っているわけではないかもしれないと指摘
政策引き締め度が低下するにつれて、金利を慎重に引き下げることが賢明かもしれないとメンバーは指摘した。
引き下げの根拠
インフレ率が目標レンジの中間点、あるいはそれ以下まで持続的に回復する軌道にあると確信できる十分な証拠が既に存在
GDP成長率は既に低迷し、貯蓄率は上昇し、賃金上昇とサービス価格インフレの基調的なモメンタムは低下しているように見え、最近のデータは経済活動のモメンタムの喪失を示唆している
4回の会合の間に3度目の政策金利引き下げは、慎重かつ段階的に金融政策を緩和するという戦略と整合的ではない

執筆者 : MINKABU PRESS
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