イランとイスラエルの停戦合意を受けてドル安=東京為替概況
イランとイスラエルの停戦合意を受けてドル安=東京為替概況
今日の東京市場は午前7時過ぎに米トランプ大統領が自身のSNSでイランとイスラエルが停戦で合意したと示したことを受けてドル売りとなった。両国のミサイル攻撃などがその後も続く中、ネタニヤフ・イスラエル首相がイランとの停戦に合意と示すなど、停戦合意に向けた動きが広がり、ドル売りが強まっている。
昨日一時148円台を付けたドル円は、その後反落。東京朝は146円10銭台で迎えた。米国のバンカーバスターによる核施設攻撃に対する報復としてイランがカタールの米軍基地攻撃したものの、小規模に終わったことで、ホルムズ海峡閉鎖などの深刻な事態は避けられるとの思惑が広がった。ドル安円高となって東京朝を向けると、トランプ大統領の停戦発言で動きが加速。145円70銭台まで急落後、いったんは146円台回復も、ドル買いは続かず、午後にかけてドル安円高が継続蘇145円00銭台を付けている。
日本の20年国債入札の応札倍率が、3.11倍に留まり、直近1年の平均よりも低い低調なものとなったことで円債利回りが上昇。円買いが入ったこともドル円の重石となった。
日本銀行の基調的なインフレ率を捕捉するための指標において刈込平均が2.5%に上昇したことも、円買いの材料となっている。
イランとイスラエルの停戦合意を示したトランプ大統領は、今日、明日の議会証言を前に、パウエル議長が利下げに消極的過ぎると批判、議会の追及を求める発言をしていることもドル売りの材料となったとみられる。
ドル円の下げもあってクロス円も軒並み軟調。ユーロ円は朝の169円20銭を挟んでの推移から昼前に168円60銭台を付け、その後も戻りが鈍く168円53銭まで下げている。ポンド円も197円70銭台から午後に197円00銭台を付けた。
ドル全面安となる中でユーロドル、ポンドドルなどはしっかり。ポンドドルは朝の1.3500台から昼過ぎに1.3560台を付けると。 ロンドン勢が入ってきて1.3594まで一段高となっている。
ユーロドルは1.1570台から1.1622を付けた。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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