原油価格上昇、ユーロの上昇余地に制限との見方も=NY為替
きょうの為替市場はドルの戻り売りが優勢となる中、ユーロドルは買い戻しが優勢となり、一時1.16ドル台を回復する場面も見られた。1.16ドル台に入ると上値抵抗もあるようだが、下押す動きもなく、1.15ドル台後半での推移となっている。
アナリストからは中東情勢の緊迫化で原油価格がさらに上昇するようなら、ユーロドルの上昇余地には限界があるとの見方が出ている。イスラエルとイランの紛争を受けた原油価格高騰により、ユーロドルの一段高の余地は限定的となると指摘。ユーロ圏のエネルギー輸入依存度が上値を抑える要因だという。
また、紛争開始前の1.16ドル台への上昇は、過去の誤評価のピークに照らしても割高な水準だという。同アナリストのモデルでは、ユーロドルの短期的な適正価値は1.10ドルをやや下回る水準と推定。さらに今後数日のユーロドルの動きは、原油市場のボラティリティーとドル相場の動向に大きく左右される可能性が高いとも付け加えた。
EUR/USD 1.1587 EUR/JPY 166.94 EUR/GBP 0.8524
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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