ECB当局者、7月は利下げ休止見込むとの報道も=NY為替
本日はECB理事会が開催され、大方の予想通りに0.25%ポイントの利下げを決定。ただ、ラガルド総裁はその後の会見で、昨年からの利下げサイクルは完了に近いとの認識を示していた。その発言を受けてユーロドルは1.15ドル付近まで一時上昇したが、1.15ドルを回復することなく、1.14ドル台前半に伸び悩む展開が見られている。
今回ECBは、インフレと成長の見通しを下方修正しており、関税の影響も不確実なことから、追加利下げの選択肢も残している。エコノミストの間では9月以降にもう1回の利下げとの見方が多いようだ。
ECB当局者が7月の理事会で利下げ休止を視野に入れていると伝わっている。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。トランプ大統領の関税措置を巡る不確実性が続く中でも、現時点では利下げ休止が最もあり得るシナリオだという。当局者の一部は、これで利下げが打ち止めになる可能性があると考えているが、他の当局者は引き続き、9月理事会での追加利下げの可能性を支持しているという。
米国とEUの通商交渉期限が7月9日に迫る中で、当局者の見解はまだ変わる可能性があるとも関係者は強調したと伝えている。
EUR/USD 1.1442 EUR/JPY 164.63 EUR/GBP 0.8424
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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