ドル円は朝に150円94銭まで上昇もその後ドル高に調整=東京為替概況
ドル円は朝に150円94銭まで上昇もその後ドル高に調整=東京為替概況
昨日の海外市場でドル円は米PMI後にドル高が強まり、さらに来月発動する米国の相互関税について、トランプ大統領が多くの国で猶予の可能性を示したことでリスク警戒後退による円売りが強まって150円台後半まで上昇。朝はその流れが継続し、昨日の高値を超えて、150円94銭を付ける場面が見られた。また、ゴトウビということで仲値に絡んだ外貨買い円売りの注文が入っており、ドル円を押し上げた面もあった。
仲値を過ぎたことや、151円手前の売りを崩せず、上値の重さが意識されたことから、その後はドル安円高が優勢となった。昼前に150円50銭台を付けたあと、少しドル買いが出たが、150円80銭に届かずと、上値の重さが見られ、午後に入って150円42銭を付けている。
昨日の米株の大幅高を受けて株高からのリスク選好の動きなども期待されたが、朝上昇が目立った日経平均はその後もしっかりとはいえ上げ幅をかなり縮小。ハイテクを中心の香港株が大幅安となったこともあり、円売りが進まなかった。
クロス円はドル円同様に午前に上昇後は円買い。ユーロ円は163円03銭までとポイントであった163円台を一時付けたが、すぐに売りが出て午後に162円49銭を付けている。ポンド円も午前に195円01銭と195円台を付ける動きとなったが、午後に194円35銭まで売りが出た。
ユーロドルは1.0800ドルを挟んでの推移。昨日はドル高基調の中やや上値が重くなったが、東京市場で積極的な動きが見られず、朝から15ポイントレンジに留まっている。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。