【中銀チェック】今後の姿勢に注意=英中銀金融政策会合
【中銀チェック】今後の姿勢に注意=英中銀金融政策会合
18日の英中銀MPCで政策金利は現行の3.75%での据え置きが見込まれています。11日のECB理事会は政策金利である中銀預金金利を2.00%から2.25%に引き上げました。2023年9月以来約2年9か月ぶりの利上げとなります。ECBは声明で「中東の戦争がインフレ圧力を生み出した。利上げは、このショックがどのように進展し、中期見通しに影響を与え得るかを示す様々なシナリオにおいて確固たるものとなる」と示し、中東紛争による物価高圧力への警戒感を示しました。英中銀もインフレへの警戒感を強めており、3月には今回の会合での利上げ見通しが100%織り込まれる状況も見られました。4月末時点でも70%台と利上げ派が目立っていました。しかし、3月分が前年比+3.3%まで伸びが加速した英消費者物価指数(CPI)が、4月は予想を下回る+2.8%まで伸びが落ち着いたこともあり、利上げ期待が大きく後退。直近では今回の会合での据え置き見通しが95%とほぼ据え置きを織り込む状況となっています。次回7月の利上げ期待は40%程度となっており、据え置きがまだ優勢。9月の会合までには利上げをするという見通しは80%弱となっています。
ハト派で知られるテイラー委員は8日の英メディア・スカイでのインタビューで「最悪のシナリオに陥らない限り、現状の金利水準で問題ないと感じている」と発言しました。同じくハト派のディングラ委員は5日にエネルギー価格の変動の見極めは極めて難しく、金利の道筋を示すことは困難との姿勢を示しています。注目は両名を含めた何名の委員が据え置きを主張し、何名が利上げを主張してくるのかです。前回会合で利上げを主張したピル委員に、複数名の委員が同調して僅差での据え置きになるようだと、比較的早い段階での利上げを期待する動きが強まり、ポンド高となる可能性があります。また、英中銀は会合結果と同時に声明と議事要旨を公表します。その中で委員それぞれの見解が公表されますので、それらも参考に、この後の英金融政策見通しに変化が生じるかがポイントとなります。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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