【本日の見通し】ドル高基調どこまで続くか
【本日の見通し】ドル高基調どこまで続くか
昨日の海外市場でドル円は150円台後半へ上昇。150円台前半には売り注文も入っていたが、ドル高円安の勢いが強く、一気の上昇となった。トランプ大統領が4月発動の相互関税について、多くの国で猶予の可能性を示しており、警戒感後退の動きが広がっていることがドル買い円売りにつながった。
昨日の米PMIは製造業が予想を大きく下回り、好悪判断の境となる50も下回る弱さを見せる一方、非製造業と総合は予想を超える強さを見せた。内訳をみると投入価格の上昇が目立っており、関税の影響が警戒されている。この動きが物価高警戒につながったこともドル買いにつながっている。
こうしたドル買い円売りがどこまで続くかがポイントとなる。東京朝は高値圏で迎えており、堅調地合いが意識される。151円手前には売り注文が入っているとみられるが、勢い的には超えてもおかしくない状況。3日に付けた151円30銭前後が大きなポイントで、超えるとストップロス注文を巻き込んで上昇が加速する可能性がありそう。
ユーロドルはドル高基調を受けて1.07台を付ける展開。ドル円に比べると動きは落ち着いているが、上値が重くなっている印象。1.0850前後が重くなりそう。
ユーロ円はドル円などでの円売りもあってしっかり。163円ちょうど前後は少し売りが入っていそうだが、昨日の米株大幅高の流れからアジア、欧州と株高が続くと超えていく流れが見込まれる。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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