円売り広がる、ドル円は150円に迫る 月末フローや米株先物堅調などで=ロンドン為替概況
円売り広がる、ドル円は150円に迫る 月末フローや米株先物堅調などで=ロンドン為替概況
ロンドン市場では、円売りの動きが広がっている。ドル円は149.97レベル、ユーロ円は157.22レベル、ポンド円は190.11レベルまで高値を伸ばしている。欧州株はトランプ関税を受けで売られているものの、エヌビディア決算を無難に通過したことで米株先物は総じてプラス圏で推移している。米10年債利回りは4.26%台から4.31%付近へと上昇。金先物は下落し、原油先物は下げ渋り。全般的にリスク選好的な値動きとなっている。月末を控えて、来月に向けた新規投資やリバランスなどで円売りフローが持ち込まれる面も指摘される。このあとのNY市場では第4四半期の米GDP改定値などが発表される。また、スターマー英首相がトランプ米大統領と会談する。
ドル円149円台後半での取引。東京午前に148.75近辺まで下押しされた後は149円台前半に戻して底堅く推移。ロンドン勢の参加とともに米債利回りが上昇、ドル円は149円台後半へと急伸している。足元では高値を149.97レベルまで更新。ただ、150円台には乗せ切れずに高止まりとなっている。米10年債利回りは東京朝方の4.26%台からロンドン市場では4.31%付近まで上伸している。
ユーロドルは1.04台後半での取引。東京市場では1.0493近辺を高値に1.0459近辺まで下押しされた。しかし、ロンドン朝方からは反転上昇、1.0480-90レベルとほぼ下げを帳消しにしている。前日NY終値水準へと回帰している。ユーロ円は東京午後の155.95近辺を安値に、ロンドン市場では買いが強まっている。足元では高値を157.22近辺まで伸ばしている。対ポンドではややユーロ売りの動き。トランプ米大統領がEU製品に25%関税をかけるとしたことが欧州株売りにつながるなど警戒感を広げている。
ポンドドルは1.26台後半での取引。東京市場からロンドン午前にかけて下に往って来いとなっている。1.26台後半から1.2650近辺まで下落したあと、ロンドン時間には高値を1.2689近辺まで伸ばしている。ポンド円は東京市場で188円台後半から189円付近で揉み合った後、ロンドン時間には買いが強まり高値を190.11近辺まで更新した。ユーロポンドは0.8275から0.8264までのレンジでポンド買い優勢に推移している。きょうはスターマー英首相がトランプ米大統領と会談する予定。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
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執筆者 : MINKABU PRESS
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