ドル円は下値模索が続く 149円台前半まで下げ幅を拡大=NY為替
NY時間の午後に入ってドル円は下値模索が続いており、149円台前半まで下げ幅を拡大している。本日の市場は、この日発表の米経済指標が揃って弱い内容となったをきっかけにリスク回避の雰囲気が広がっている。
この日は2月の米PMI速報値、中古住宅販売件数、そして2月のミシガン大消費者信頼感指数確報値が公表された。特に米PMIはこれまで拡大圏を維持してきたサービス業が予想外の50を下回った。1月の米中古住宅販売件数が予想を下回り、ミシガン大消費者信頼感指数の確報値も下方修正された。これは米経済の最大の要素である個人消費に何らかの影響が出ていることを示唆する内容ではある。
これを受けて為替市場ではドル高・円高の動きが見られているが、特に日銀の早期追加利上げへの期待感が高まる中で、リスク回避の円高が強まっている。
目先は昨年12月初めにつけた148.65円が下値メドとして意識されるが、その水準を割り込むようであれば、チャートは三尊天井を形成する。
USD/JPY 149.08 EUR/JPY 156.01
GBP/JPY 188.43 AUD/JPY 94.91
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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