米10年債利回り低下 FOMC議事録を通過し下げに転じる=NY債券概況
米国債利回り(NY時間16:25)(日本時間06:25)
米2年債 4.268(-0.038)
米10年債 4.531(-0.020)
米30年債 4.765(-0.001)
期待インフレ率 2.463(+0.007)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場で米10年債利回りは低下。1月の英消費者物価指数(CPI)が急上昇したという報告を受け、英国債と伴に米国債の利回りも上昇して始まった。しかし、午後のFOMC議事録の発表を通過して下げに転じている。
そのFOMC議事録はインフレが進展するまで金利を維持する姿勢を示した。景気の強さが続き、物価が高止まりなら、抑制的水準での据え置きも可能との見解も示されていた。ただ、市場ではすでに織り込み済みで、年内に1回か2回の利下げ見通しで変化はない。
本日は20年債入札が実施され、最高落札利回りが発行日前利回り(WI)を上回ったものの、反応は一時的だった。
2-10年債の利回り格差は+26(前営業日:+24)とイールドカーブはスティープ化。
*米20年債入札結果
最高落札利回り 4.830%(WI:4.820%)
応札倍率 2.43倍(前回:2.75倍)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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