2月1日の関税発動警戒でドル高優勢=NY為替概況
2月1日の関税発動警戒でドル高優勢=NY為替概況
きょうのNY為替市場は関税を巡って上下する場面が見られた。22時半の米PCE価格指数は前年比+2.8%と11月から伸びが強まったが、市場予想と一致。ややドル高で154円90銭前後から155円00銭台を付けたが、すぐに落とすなど影響は限定的となった。
その後少しもみ合った後、シカゴ購買部協会景気指数が弱く出たことや、一部メディアが2月1日とトランプ大統領が言及していたメキシコとカナダへの25%関税について、3月に先送り見通しを報じたことでドル安となり、154円50銭台を付ける動きを見せた。
しかし、米ホワイトハウスのレビット報道官は先送りを否定、2月1日からの両国への25%関税と中国に対する10%の追加関税スタートを正式に示したことで、ドル高となり、ドル円は155円22銭を付けている。その後は高値圏もみ合いに終始した。
ユーロドルはロンドン市場で1.0410台を付けた後、売りが優勢となり、NY午前には1.0360前後を付けた。米序盤の株高の動きなどがドル買いを誘った。一部報道で2月1日から予定のメキシコとカナダへの関税賦課が3月に延期かとの噂が報じられ、ドル売りとなって1.0434まで反発。しかしホワイトハウスが延期を否定し2月1日スタートを示したことで一転してドル高となり、上昇分を打ち消す動き。夕方までドル高継続で、安値を割り込んで1.0350前後を付けた。
ポンドドルも同様にNY午前に1.2380台を付けた後、一転してのドル売りに1.2472まで上昇。2月1日関税スタートに1.2380台を付けている。
クロス円も午前は対ドルでのユーロ売りなどに売りが優勢。ユーロ円は160円20銭前後、ポンド円は191円60銭台と、ロンドン午前の安値に並んだ。
その後の対ドルでのユーロやポンドの上昇にユーロ円は161円50銭、ポンド円は193円03銭まで上昇。ただ高値からは売りが出るなど不安定な動きを見せている。
ドルメキシコペソは当初の3月先送り報道に20.60/20.75レンジの動きから20.46まで急落。その後の2月1日の関税スタートがホワイトハウス報道官によって発表されたことで、下げ分を戻して20.76を付けた。
ドルカナダは1.4550前後から、先送りの可能性報道に1.4370台を付けるも、1.4550前後に戻している。
MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。