東京株式(前引け)=続伸、円安など背景に朝安後切り返す
18日前引けの日経平均株価は前営業日比255円06銭高の3万8791円80銭と続伸。前場のプライム市場の売買高概算は7億6088万株、売買代金概算は1兆9988億円。値上がり銘柄数は1037、対して値下がり銘柄数は520、変わらずは70銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は、朝方は安く始まったもののその後は幅広い銘柄に買いが優勢となり日経平均は強調展開に変わった。その後もほぼ一貫して下値を切り上げ、前場は高値引けとなった。中東の地政学リスクが意識されるなかも、外国為替市場では1ドル=145円台で推移するなど円安水準にあり、輸出セクターを中心に全体相場に浮揚力が加わった。前日の日銀金融政策決定会合後の植田日銀総裁の記者会見がハト派的との受け止め方もあり、株式市場には追い風となったもようだ。好業績株を中心に物色意欲は旺盛で、値上がり銘柄数は1000を超え全体の64%を占めた。
個別では売買代金トップのアドバンテスト<6857>が利食いをこなしてしっかり、レーザーテック<6920>も商い増勢のなか大きく買われた。任天堂<7974>が人気となっているほか、リクルートホールディングス<6098>も買いが優勢。ファーストリテイリング<9983>も堅調。アステリア<3853>、アドバンスクリエイト<8798>が急騰した。半面、三菱重工業<7011>が安く、IHI<7013>も冴えない。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>がやや軟調、日本製鉄<5401>も売りに押されている。ミガロホールディングス<5535>が下値を探り、サンケン電気<6707>、GMOインターネット<4784>も値を下げた。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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