トランプ関税脅しは想定内 このあとの植田日銀総裁に注目、利上げに前向き姿勢示すか
トランプ関税脅しは想定内 このあとの植田日銀総裁に注目、利上げに前向き姿勢示すか
トランプ米大統領は2月1日にメキシコとカナダに25%の関税を課すと改めて表明。中国には関税課したくないとしていたが、「結局中国も関税を支払うことになるだろう」と発言した。さらに、脱ドルを図るならBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アなど)に100%の関税を課すと警告した。
トランプ関税発言を受けドル買い・円買いが進んだが一時的だった。トランプの関税脅しは今に始まったことではなく、サプライズでもないため相場は今のところ落ち着いている。気まぐれなトランプのことだ、直前に気が変わるかもしれない。
WSJによると、トランプ氏が2月1日にメキシコとカナダに関税課すとしているにもかかわらず、トランプ氏側近は関税発動を回避するためいくつかの策を検討、関税に代わる措置の準備を進めているという。
トランプ氏発言よりも、このあと14時35分からの植田日銀総裁の国会発言のほうが注目かもしれない。きのうの氷見野日銀副総裁の講演や今朝発表された東京CPI加速を受け早期利上げ観測が浮上している。そのため植田総裁がさらなる利上げに前向きな姿勢を示すようであれば、利上げ観測は一段と高まり円買いが広がる可能性。
執筆者 : MINKABU PRESS
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