本日もポンド売り強まる 英国債の売りが止まらず=NY為替
きょうもポンドは売りが強まり、ポンドドルは1.23ドル台半ばまで下げ幅を拡大。4月以来の安値水準に下落している。ポンドは対ユーロでも下落し、G10通貨の中でも軟調な動きが目立っている。英国債の売りが止まらず、英30年債利回りは98年以来の高水準に達した。英30年物価連動債に至っては2022年下期以来初めて2%台に上昇。その当時はトラス政権が裏付けのない大型減税を打ち出したことで市場が混乱し、英国債利回りが急上昇していた。
エコノミストからは「英国債はインフレ懸念と財政への不安から圧力を受けている。いずれの問題もすぐに解決されることはない」とのコメントも出ている。
しかし、別のアナリストからは「これはソブリン危機にあたらず、ポンド下落はこれ以上大きくならない可能性が高い」との指摘も出ている。これは英国債の固有の要因によるもので、今回のポンド安は主にポンド高を見込んでいたロング勢のポジション縮小によるところが大きいという。
GBP/USD 1.2344 GBP/JPY 195.45 EUR/GBP 0.8347
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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