ポンドドル、1.23ドル台に下落 英経済も景気懸念が台頭=NY為替
2025年初日の為替市場はドル買い優勢でスタートする中、ポンドドルは1.23ドル台まで下げ幅を拡大している。一時1.2350ドル付近まで下落し、昨年4月以来の安値水準となっている。目先は4月の安値1.23ドルちょうどが意識される。ユーロ圏ほどではないものの、英経済も懸念が台頭しており、英中銀の追加利下げ観測を強めている。
現在、市場では25年中に英中銀が0.50%か0.75%ポイントの利下げを行うと予測している。ただ、ベイリー英中銀総裁は今年4回の利下げの可能性も示唆しており、昨年12月の金融政策委員会(MPC)での委員の投票も9人のうち3人が利下げを支持していた。
確かにインフレリスクは依然存在しているものの、最近のインフレ指標の上昇は数カ月前から広く予想されていたことでもあり、英中銀の計画を大きく狂わせるものではない。その意味では、市場が織り込む利下げは依然タカ派な印象もあり、今後数週間のうちにそれが修正されるようであれば、さらにポンドは下落する可能性があるという。
GBP/USD 1.2374 GBP/JPY 194.98 EUR/GBP 0.8286
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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