フランス政治への懸念がユーロの重石 仏独国債利回りスプレッドも広げる=NY為替
きょうのNY為替市場はドルの買い戻しが優勢となっており、ユーロドルは1.03ドル台半ばまで下落している。今年の最安値は11月に付けた1.0335ドル付近だが、その水準を試す動きが続いている。2025年はECBとFRBとの金融格差および、トランプ新政権によるユーロ圏への関税政策への警戒感もあり、ユーロは軟調な展開が継続するとの見方が強まっている。早い時期にパリティ(1.00ドル)を試すとの声も少なくない。対中強硬策もユーロ圏経済にとっては良い話ではない。
また、ここに来てフランス政治への懸念がユーロの重石となっており、仏独の国債利回りスプレッドも拡大している。バイル新首相が誕生し、新たに政権が発足したが、同国の財政赤字削減を目指した予算案に対する十分な支持を集めることができないのではと懸念している。フランスの財政赤字が拡大し続けることは一般的にユーロにとって良いニュースではない。
EUR/USD 1.0354 EUR/JPY 162.79 EUR/GBP 0.8267
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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