ポンド、対ユーロで短期的に下落との見方も=NY為替
ポンドは対ユーロで2015年以来の最も強い年末の値動きを見せているが、来年の早い段階で反転するとの見方も出ている。来年のポンドはユーロを上回るパフォーマンスを見せると予想しているが、短期的には逆の展開も考えられるという。
来年の英経済見通しが悪化しており、市場の予想以上に速いペースでの英中銀の利下げを織り込む必要があるかもしれないと述べている。英民間企業はリーブス財務相による給与税の増税の影響で急速に人員削減を行っているほか、英企業の景況感も2年ぶりの低水準となっている。
ゼロ成長となった第3四半期の英GDPに続き、2月発表予定の第4四半期はハードルが高くなりそうだという。一方、市場は2025年第3四半期までにECBの金利はさらに1.00%ポイント引き下げられると予想しているが、ECBがより長期間を待つことを検討している可能性があるため、この予想は修正されるかもしれないという。これらを考慮すると、1月にかけてポンドは対ユーロで緩やかに下落するリスクがあるという。
GBP/USD 1.2528 GBP/JPY 197.06 EUR/GBP 0.8293
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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