【本日の見通し】日米財務相会合などへの警戒が重石
【本日の見通し】日米財務相会合などへの警戒が重石
昨日海外市場でドル円は144円台中心の推移となった。ロンドン朝に下げた後、少し戻す展開となったが145円00銭前後が重くなっていた。
米格下げの影響が残る中で、米債利回りの上昇などが見られるものの、ドル買いにはつながっていない。いっぽう、日本国債利回りは、昨日の20年債入札の記録的な不調もあって上昇を見せたことが円買いにつながった。
今日もこうした流れが継続するとみられる。昨日のウクライナ財務相を交えての会見からスタートしたカナダでのG7財務相・中央銀行総裁会議が今日、明日に開催される。注目は明日の共同声明と、このG7の中で実施を調整している日米財務相会合の動向。日米財務相会合では為替についての協議があるのではとの思惑から、ドル売り円買いの材料となっている。
こうした動きもあり、今日も上値が重い展開が見込まれる。昨日は下値を支えた144円00銭手前のドル買いを崩すと、もう一段ドル売りが強まる可能性がありそう。
ユーロドルはドル安の流れを受けて1.1280台を付けた。1.13超での買いがどこまで出てくるかがポイント。下がると買いが出る流れとなりそうで、地合いはしっかり。
ユーロ円は基本ドル主導で不安定な動き。イスラエルがイラン核施設攻撃検討報道もあり、リスク警戒が見られる中、上値は重くなりそう。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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