ドル円、150円台後半に上昇 円安が押し上げ=NY為替序盤
きょうのドル円は買い戻しが優勢となっており、150円台後半に上昇している。先週は米雇用統計の発表を受けて149円台半ばまで下落していたものの本日は買い戻されている。本日はドル買いは一服しているものの、円安がドル円を押し上げている模様。
中国の来年の景気刺激策のニュースもリスク選好の円安を助長しているのかもしれない。中国共産党指導部は9日、2025年に金融緩和と財政支出の拡大を進める方針を示したと伝わっていた。トランプ次期政権の発足を来月に控え、米国との第2次貿易戦争に備える。
ただ、全体的に方向感はなく、ドル円は150円を挟んでの上下動に変化はない。目先は先週の高値151円台前半の水準を突破してくるか注目といったところだが、151円台に入りると戻り待ちの売りオーダーも観測されているようだ。
先週の米雇用統計は底堅い米労働市場を示したものの、来週のFOMCでの0.25%ポイントの利下げ期待に変化はない。CMEのフェドウォッチによると、0.25%ポイントの利下げの可能性を85%程度と見込んでいる。
FOMC委員は現在、金融政策に関する発言を控えるブラックアウト期間に入っている。投資家は今週の米消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)から、ヒントを探ることになりそうだ。ただ、若干高めの数字が予想されてはいるものの、予想通りであれば、来週の利下げ期待に変化は無さそうだ。
なお、日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
9日(月)
現行付近にはなし
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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